◆商品説明◆
世界中で栽培され、成功を収めている品種ピノ・ノワール。
高貴で美しい香りをまとい、グラスに注ぐとその魅力的な香りが豊かに広がります。魅力的なのは香りだけではありません。口の中でエアリーに広がる味わいとキメの細かい渋み、繊細でありながらも芯の強さを持ち、世界中に多くのファンが存在するほど、一度口にするとその魅力の虜になってしまうといいます。
多くのピノ・ノワールファンを惹きつけてやまない銘醸地といえば、やはりフランスのブルゴーニュ。ブルゴーニュワインは、多くの造り手が目標にしている存在でもあります。
日本では近年、北海道の余市、三笠、岩見沢、長野県の東御など冷涼な地域を中心にピノ・ノワールの栽培面積が増えているといいます。
長野県東御市にあるRue de Vin さんも2008年からピノ・ノワールの栽培を始め、現在ではピノ・ノワールだけで6区画の畑を所有しています。このワインからブルゴーニュワインのような片鱗が感じられたのは、ブルゴーニュを目指すため、クローンと呼ばれる遺伝子情報の違う数種類のピノ・ノワールを育てているからなんだそうです。
同じ品種でもクローンが違えば、品質や病気への耐性、成熟のスピードや収穫量、風味などが変わってきます。特に、ピノ・ノワールは遺伝子情報が違うと個性が変わりやすいと言われている品種。
現時点で、クローンに着目している長野県内のワイナリーはおそらく、Rue de Vin さんだけではないでしょうか。
東御市の気候や土壌に適合するもの、あるいはスティルワインやスパークリングワインなど、ワインのタイプによって選ばれた、複数のふさわしいクローンの苗木から生み出された1本です。
~テイスティングコメント~
淡いラズベリーレッドの色調。
グラスに顔を近づけると、ピノ・ノワールらしいフレッシュな赤系果実やスミレ、紅茶の葉、鉄、わずかに旨味を伴った香りが立ち上がります。
グラスを回すことで、華やかな香りが前面に現れ、バニラや甘草のようなリッチで甘やかなスパイス香が出てきます。
やわらかい口当たりの中に、甘酸っぱい果実感とリッチなスパイスのフレーバーが感じられ、上品で豊かな酸が、繊細な中にも芯の通った印象を与えます。
中盤にかけて、出汁のような旨味が感じられるようになり、紅茶の葉やスパイスのフレーバーなどと重なることで、赤系果実やスミレの華やかなフレーバーに深みを与えます。
上質な酸ときめ細やかで円みのあるタンニンが全体をまとめ、角の取れた流れるような質感が心地よい余韻へと導きます。
甘酸っぱい赤系果実やバニラ、紅茶の葉のようなフレーバーをまとった余韻からも、質の高さがうかがえます。
ワインに出汁のような旨味が感じられるので、和食との相性も良さそうです。甘酸っぱい印象に合わせて、いわしの梅煮や梅肉を入れたポテトサラダなどのメニューもおすすめ。また、苺を使った前菜やデザートにも合いそうです。
2021/1/23試飲
◆ソムリエayaのペアリング提案◆
今日の夕飯にいかがですか?
実際に試してみたおすすめご飯
このワインに合うおすすめ料理~副菜編~【苺のマリネ(マスカルポーネチーズを添えて)】
半分にカットした苺を、白バルサミコ酢とハチミツ、鞘から出したバニラビーンズのマリネ液と合わせて冷蔵庫で15分置き、マスカルポーネチーズを添えたら完成。材料さえ揃っていればすぐにできるメニューです。ワインの価格帯と格を合わせて白バルサミコ酢を使用しましたが、この方が普通の酢で作るよりマイルドでやさしい印象になります。苺とワインの甘酸っぱさがよく合い、ワインと合わせることで苺の美味しさが引き立ちます。バニラビーンズとバニラの樽香ももちろん好相性です。
このワインに合うおすすめ料理~副菜編~【梅肉入りポテトサラダ】
梅肉の酸味を効かせたポテトサラダです。梅とピノ・ノワールは相性が良いと思っていたのですが…ポテトサラダに梅肉を入れれば、このピノ・ノワールとも合わせられるかなと思い試してみました。
梅とマヨネーズの酸味がピノ・ノワールの果実味を引き出してくれ、じゃがいも本来の甘みや、梅の甘酸っぱい爽やかな風味が口の中に広がります。ポテトサラダのまろやかな印象の中に、ワインの酸がアクセントを付けてくれるので、ポテトサラダとワイン、どちらも止まらなくなってしまいます。このワインと合わせる時は、キュウリは入れない方がベター。青臭さが際立ってしまいます。じゃがいも、梅肉、マヨネーズ、というシンプルな材料だけでお楽しみください。
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