◆商品説明◆
このワインを飲んで醸造方法を考えた時、その複雑な香りや味わいから樽で醸造されているのでないかと思っていたのですが、湯本さんから樽は使っていないんですとご回答いただき、とてもびっくりしました。樽は使わず、ステンレスタンクで仕上げているとのことですが、カンティーナリエゾーさんは、赤ワインに対してタンク内での貯蔵中に亜硫酸の添加を行っていないとのことで、樽は使われていなくても酸素に触れたような複雑なニュアンスが出ているのではないかと思います。
ステンレスタンクは、温度管理や品質管理が簡単で最新のものだとコンピューターによって制御できるものもあるそうですが、そこまで技術が進んでしまうとどこで醸造しても、誰がつくっても同じになってしまうと考えた湯本さんは、寸胴(ずんどう)のタンクを採用し、温度管理は蔵の温度に委ねているそうです。
一般的に、アルコール発酵が終わった後、液温が25度以上ないと乳酸発酵が始まらないと言われていますが、冷涼な高山村では乳酸発酵が始まるのは春先から初夏にかけてと発酵のスタートが遅く、また、勢いも穏やかです。このような、高山村の自然環境に合わせて、時間をかけて丁寧にワインを造ること、高山村という地でワインを造るということをとても大切にされている造り手さんです。
湯本さんから飲み手の皆様に向けてメッセージをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
『弊社のワインはクラシックなワイン造りをモットーとしています。 例えるなら、伝統的な保存食である大根や野沢菜の漬物を、家庭で作るような感覚のワインです。 各家庭で独自の作り方があり、作る環境も保存する環境も違うそれこそが個性だと考えます。 ワインの中に、ぶどう品種の個性だけではなくそれら諸々の個性を感じていただけたら幸いです。』
高山村という地でワインを造るということをとても大切にされ、その深い考えが宿ったワインは、どれもとても魅力的。
湯本さんが見てきたというイタリアの田舎の小さなワイナリーのような昔ながらのワイン造りの大切さを教えてくれる造り手さんです。
~テイスティングコメント~
明るいラズベリーレッドの色調。 フレッシュラズベリーやサワーチェリーのような酸を感じさせる赤系果実の印象に加え、スミレやフレッシュなフルーツトマトのような香りも感じます。 また、果実香の奥に、かすかに感じられる乳製品のような香りもあります。苺が入ったヨーグルトをイメージしていただくと分かりやすいかもしれませんが、果実に包まれるようにして、わずかに感じられます。さらに、わずかではありますが、レバーパテのような鉄っぽさや動物的な香りも含んでいます。
口に入れた第一印象はドライで、全体的にスマートなイメージ。 12%という軽やかなアルコールに、フレッシュな果実感とキメの細かい酸味が加わることで繊細なテクスチャーを感じます。 次第にカシスリキュールのような濃密な印象も感じられますが、ワインが持つ高い酸によって充実感のある味わいと軽やかさが感じられるバランスの取れた味わいになっています。 タンニンも豊富ですが、その形状は細かく滑らかな質感が心地よく、また、後半に感じる酒粕のようなフレーバーが全体をまるくまとめ、同時にしっかりとした酸が余韻をぎゅっと引き締めます。
フレッシュなフルーツトマトの印象に合わせて、カプレーゼやフレッシュなトマトを使ったトマトパスタ、また、鉄分や動物的な香りに合わせてバゲットにレバーパテを塗ったおつまみも相性が良さそうです。
2022/2/4試飲
◆ソムリエayaのペアリング提案◆
今日の夕飯にいかがですか? 実際に試してみたおすすめご飯
このワインに合うおすすめ料理〜主菜編〜 【豚肉のしゃぶしゃぶ(ごまだれ)】
複雑でありながら軽やかな印象のあるワインには、牛肉よりも気軽に楽しめる豚肉が合わせやすく、ごまだれのほのかな甘みとワインのタンニンが調和して、豚肉の美味しさがより引き立ちます。 ワインの酸のおかげで、もうお腹いっぱいなのにまた食べたくなってしまいます。 ごまだれは濃厚なタイプのものより、ゆず果汁などが入った軽めのものがおすすめ。ゆずの酸味がワインと豚肉をさらに引き寄せてくれます。
このワインに合うおすすめ料理〜おつまみ編〜 【苺と蜜煮トマトのハニーカプレーゼ】 @Scalesさんのレシピより

〜材料2・3人分〜
苺…6個 ミニトマト…12個 モッツァレラチーズ…1個 砂糖…80g バジル…適量 オリーブオイル…適量 塩、黒粒こしょう…適量 はちみつ…適量
1、小さめの鍋にミニトマトがひたひたになる量の水を入れ、砂糖、塩ひとつまみを加えて中火にかける。 砂糖が溶けたら湯むきしたミニトマトを入れ、弱めの中火で5分くらい煮る。火を止めてそのまま粗熱を取ってから冷蔵庫でしっかり冷やしておく。
2、苺はへたを取って縦半分に切り、モッツァレラチーズとバジルとともに器に盛る。オリーブオイルと塩、黒こしょう、はちみつをかけて完成。
湯むきしたミニトマトを水、砂糖、ひとつまみの塩で煮て蜜煮にすることでトマトの旨みを残しつつ、酸味を抑え代わりに苺の甘酸っぱさを主役にしているレシピ。赤系果実のフレッシュな印象のワインにとても良く合うひと皿です。
苺に含まれるフラネオールという成分は、甘くフルーティーな香りを持つと言われていますが、この成分が口の中でワインと溶け合うことで、心地よい甘さとフルーティーな苺の香りがさらに際立ちます。
また、苺とバジルには共通の香り成分「けい皮酸メチル」という化合物が含まれていて、それが合わさることで美味しさが引き出されるといわれています。そこにワインの赤系果実のフレーバーなどが加わることで、さらに奥行きが生まれるようなイメージ。 また、ワインに感じたヨーグルトのような香りも同じ乳製品のモッツァレラチーズにマッチします。もちろん、トマトを使ったスタンダードなカプレーゼにも合うと思いますので、ぜひお試しください。
ATTENTION!
※ご購入前にご確認ください。
当サイトに掲載している商品は、店頭で同時に販売しております。 そのため、ご注文いただいた時点で完売している場合がございます。
万が一、在庫をご準備できなかった場合は 新ヴィンテージの入荷予定も確認いたしまして その旨もあわせてメールにてご連絡させていただきます。
また、複数点お買い上げいただき そのうちの何点かの在庫をご準備できなかった場合も 当店より再度ご購入の意思確認をさせていただく場合がございます。
あらかじめ、ご了承いただけますようお願いいたします。
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