桔梗ヶ原ワインバレー

長野県のほぼ中央に位置し、奈良井川とその支流の田川に挟まれた約8平方kmの地域、塩尻市桔梗ヶ原を中心としたエリア。
【軌跡】
1890年 明治政府による大規模な開拓により桔梗ヶ原でワインづくりが始まる
1989年 〈林農園〉の林五一氏が苦心して育てたメルローからつくられた〈メルシャン〉の「桔梗ヶ原メルロー」が、国際ワインコンクールで大金賞を受賞
これをきっかけに、長野県はワインぶどうの栽培適地として注目を集めるようになりました。
御四家と呼ばれる〈林農園五一ワイン〉〈井筒ワイン〉〈信濃ワイン〉〈アルプス〉を中心に、“塩尻といえばメルロー”、“メルローといえば塩尻”と言われるほど、国内外からの知名度も高く、メルローを長野県内に根づかせた先駆けとされています。
2014年 ワイナリー開業をサポートする〈塩尻ワイン大学〉がスタート
さらに、塩尻市がワイナリーの新築・増築、改築にかかる費用を補助するほか、海外ワイン研修制度などの機会充実を図るなど、塩尻、桔梗ヶ原のブランド力強化を下支えする取り組みがなされています。
【主な品種】
栽培品種は、メルローのほか、栽培量としては最大のナイアガラやコンコードなどのアメリカ系品種、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなど欧州系、マスカットベイリーAといった日本で開発された品種など、さまざまな品種が栽培されています。
【特徴や活動】
こだわりをもってワインを生み出す気鋭のワイナリーや、「塩尻ワイン大学」の卒業生が始めたワイナリー、メルロー単一品種でワインをつくることにこだわるワイナリー、そして進化し続ける老舗ワイナリーと、多様なワイナリーが集結しています。
また、塩尻市では全国的にも珍しいとされる高等学校でのワイン醸造もおこなわれているほど、ワインづくりの歴史や文化が深いエリア。