
はすみふぁーむ 信州の甲州 2018
通常価格 ¥2,900ぶどう品種:甲州 |
産地:東御市産甲州 |
収穫年:2018年 |
内容量:750ml |
アルコール度数:12% |
製造者:株式会社はすみふぁーむ |
◆商品説明◆ 日本で1000年以上の歴史を持つといわれる甲州種。2010年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録され、日本の伝統品種として国際的に認知されています。 ワインが造られるようになった明治時代までは、生食用として生産されていました。果皮が薄紫色(ピンク色)で、果皮と果汁の接触時間が長いとうっすらと着色し、ワインにすると渋みを伴うのが特徴。果皮に渋み成分が多いことから、甘口ワインに仕上げるスタイルが一般的でしたが、1983年にメルシャンがシュール・リー製法を導入し、辛口タイプも造られるようになったといいます。 長い間、香りに乏しい品種と考えられてきましたが、ソーヴィニヨン・ブランと同じく柑橘系のアロマを持っていることが確認され、その魅力的な香りを引き出すための適切な収穫時期、香りの前駆体を保持させる醸造方法など、香りが出るメカニズムが解明されました。 甲州種の隠れたポテンシャルが引き出されたことで、近年さらに注目が高まっています。 山梨を中心に栽培されている甲州種ですが、山形、大阪、そして長野でも栽培されているんですよ。 はすみふぁーむさんが手掛ける、この「信州の甲州」は、雑誌「dancyu」の世界に通用する日本のワイン99本にも選ばれたシリーズ。 2012年まではやや甘さを残したスタイルでしたが、2013年以降は辛口の造りにリニューアルされています。 長野で栽培される甲州は、酸がしっかり残っているのが特徴。山梨の甲州とは一味違う、長野というテロワールを体感できる1本です。ワインの穏やかな印象が、和食の繊細さをより引き立ててくれますよ。 ~テイスティングコメント~ 淡いレモンイエローの色調。レモンよりやや甘い印象のマイヤーレモン、苦味を伴ったグレープフルーツのわた、スイカズラ、爽やかさの中にほろ苦さが加わったカルダモンのようなスパイス、そして、ミネラルの要素も感じられます。 味わいのアタックは穏やかで、果実のピュアなフレーバーと調和したアルコールがやさしく広がり、繊細で滑らかな酸が口の中を心地よく刺激してくれます。味わい前半で感じた果実感やアルコールの厚みは中盤以降も続き、そこにミネラル感が加わることで複雑な印象を感じさせてくれます。余韻に向かうにつれ感じる、渋みを伴った苦味が印象的。 温度が上がるとピンクグレープフルーツの香りへと変化し、ミネラル感もより膨らみをみせ、全体の印象も丸くより華やかに感じられます。温度帯によって違った表情を持った、繊細な中にも上品な厚みが感じられるワインです。 香りはフローラルながらも控えめなので、食事にそっと寄り添い、豊かなミネラル感が素材の美味しさを引き立ててくれるので、旬の素材を生かした繊細な味付けの和食に合わせていただくのがおすすめ。甲州種のフェノール由来の苦味は、アク抜きが必要な蓮根、うど、筍などの食材ともよく合います。 甲州種は軽いというイメージから、低めの温度で。と思われがちですが、冷やしすぎには注意が必要です。8℃以下だと味わいの要素がすっきりして酸味以外の要素が出にくく、苦味が強調されてしまいます。低くても8℃、10~12℃くらいが理想です。 2020/12/10試飲
◆ソムリエayaのペアリング提案◆ 今日の夕飯にいかがですか?
プレミアム感がある価格のワインなので、ここは思い切って蟹をセレクト。ワインのミネラル感やほのかな苦味が、蟹の美味しさをより引き立ててくれますよ。加熱して香ばしさが出た焼き蟹などには、樽熟成したシャルドネのようなワインも合いそうです。熟成の進んだムルソーと合わせたら最高だと思います。 このワインに合うおすすめ料理〜副菜編〜 【筍の土佐煮】 筍の独特の風味とワインの苦味、控えめな味付けの煮物と上品な印象のワインがよく合います。繊細なもの同士の組み合わせもとても魅力的です。 |